和傘は伝統的工芸品、飾っても美しいものです。
とは云ってもやはり道具。使ってこそ本来の意義があります。
もちろんお手入れも大切です。ちょっと気を使うだけで長く使うことが出来ますのでこちらの方もお忘れ無く。 |
お手入れの仕方を知っていてください。
雨に濡れた後は「一丁ハジキ(傘の柄に近い方のハジキで開くこと)」で開いて日陰干しにして下さい。
干すときに「二丁ハジキ(傘をめいっぱい開くこと)」にすると紙がのびきって、たたむときに紙がはみ出るようになってしまいますからお気をつけ下さい。
乾かした後はかっぱについている紐で吊しておくか、枝の方を下にして立てて保存するようにして下さい。
又、傘は乾いてからも決して洋傘のように縛って止めてはいけません。次に開くときに紙が張り付いて、紙が破れる原因になります。
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ハジキ(留め金)は2段あります。 |
かっぱ(頭にある布)の部分に
つり下げの紐が付いています |
あとは、年に数回は開いてあげて下さい。年中閉じっぱなしですと紙どうしが張り付いて傘が開かなくなったり、アブラムシに喰われる事にもなりかねません。 |
紙が張り付いてしまったの傘の開き方
長く閉じたままにしてあった傘は、紙と骨の漆がそれぞれ張り付いて
開くことが出来ません。
この状態では手元轆轤にまで手を入れることもできませんので、殆ど開くことが出来ません。
無理矢理開けば紙が破れ、運が悪いと骨すら折れてしまいます。
尤も、修理をしてくれる傘屋さんがいない現在では紙が破れてしまった時点で致命的ではありますが(^^;
とにかく、こうした傘も、注意すれば開いて普段通り使用することが出来るようになりますので、
諦めないで試してみて下さい。
このような傘を開くには、できれば夏の暑い季節が良いです。
気温のあまり高くない季節ではストーブなどで傘を暖めると良いのでしょう。
その場合には、初めに全体を暖めると良いでしょう。
次に軒の辺りを重点的に暖めます。
軒(のき)とは骨の先端の部分です。
紙が張り付いた傘は、骨の表面に塗ってある漆もくっついてしまっているのです。
この くっついた骨と骨を離さないといけません。
暖めて紙と油をやわらかくし、骨の隙間に爪を入れてプチプチと骨を一本ずつに分けていきます。
骨の軒部分はすべてを確実に分けていってください。
次に紙を分けます。軒から天井にかけての紙を分けはがします。
ある程度まで紙を分けることが出来たら少し開いて手元ろくろを押し上げましょう。
張り付いている紙はあるはずですので、破らないようにゆっくりめくりながら傘を開いてゆけば
大丈夫です。
焦らず、ゆっくり行ってください。
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和傘の寿命
まず、和傘は道具であり消耗品であることを御理解ください。
その為、傘の寿命は使用状況や保管状況、お手入れの仕方によって変わってきます。
使用せずに飾っておくだけの場合でも上紙に塗ってある油の変質や乾燥で10年近く経てば紙が破れやすくなる様です。
雨の日に使用しても前項目のお手入れをしっかりしてくだされば、壊すことなく何年も使うことが出来るでしょう。
実用品として使い続けても5年以上使い続けているという話しも聞きます。
ただし、紙の色は雨に当たったり日に焼けたりしますので使用している内にだんだん色が褪せてきます。
どうしても色あせたくないと云う場合には、いささか消極的な方法ではありますが、特別なときにのみ使用するという使い方をしなければなりません。
私達としましては、どんどん使って、壊れたら新しく買い替えるという使い方をしていただきたい物ですが、決して安い物ではありませんし、職人さんも一生懸命作った物です。
どうぞ是非とも大切にお使いください。
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