お客様からのよくある疑問・質問と回答　　　－和傘のＦＡＱ－

和傘と洋傘はどの様に違うのですか？

それは、見た目から作り方まで違いますが、その中から大きな点をいくつか紹介しましょう。
まず、雨を避けるための膜に布を使っている洋傘に対し、和紙を張って雨を避けるのが和傘です。
骨組みは金属ではなく竹を削って使用します。
そしてたたみ方。布を外に出してたたむのが洋傘、しかし和傘は紙を内側にたたみ込みます。

種類が色々あってよく判らないのですが

当店取り扱いの和傘は、蛇の目傘系と番傘系そしてそれ以外に分かれます。
番傘系　　番傘・番奴など　は骨が太く少し大きめ。しっかりした造りとなっています。
蛇の目傘系は細身で　小骨へのかがり糸が特徴です。
番傘系は男性向き　蛇の目傘系は女性向きというイメージがありますが、
特にそのような決まりが有るわけではありません。
どちらでもお好きな物をお選び下さい。

見た目や細かな違いなどはこちらにページを造ってあります。
番傘・番奴　のページ
蛇の目傘　のページ
見比べていただくことが出来ます。

和傘って重そうだけど　どのくらいの重さなの？

和傘の重さにつきましては、
種類と比較のページには紙蛇の目傘の重さが記載されていますが、
乾いている状態と　雨で濡れた傘の重さを量りますとおよそ120g
の違いが有りますね。
http://www.dyan.sakura.ne.jp/romanjyanome/hikaku.htm

種類　　　　乾燥重量　　　使用時の重量
羽二重傘　　　５４０g　　　　　６７０ｇ
紙蛇の目傘　　４８０g　　　　　６００ｇ
番傘　　　　　７００g　　　　　８３０ｇ
日傘　　　　　３５０g　　　　　３５０ｇ（雨天は使用不可です）

こんな感じでしょうか。
加えて、長さのある物ですので、
実際には単にこの重量の物を持つのではなく
長かったり広げたりしますので、
体感的にはもう少し重く感じる事があるかもしれませんね。

番傘に関してですが、蛇の目傘が女性用　番傘は男性用　と言う区別は特に無い
と思います。昔なら番傘などは家庭用の他
置き傘としても誰でも使用したと聞きますし
本当に普段使いの日常品として使用されていた傘ですから。
ただ、先にも述べました通り実用上はその重さから女性は敬遠しがちなのも
事実ですね。　使用時の重さが８００ｇ超え。　
お味噌か砂糖の１ｋｇを片手で持った時より少しに軽い位
と云えばおよそ見当が付くと思います。

なお、当店では持ち歩きに便利な傘袋を販売しております。
雨に濡れた傘にはご使用出来ませんが、
ちょっと持ち歩くのには便利かと思いますので、
宜しければご利用下さい。

和傘の寿命はどのくらいですか

傘の寿命は使用状況や保管状況、お手入れの仕方によって変わってきます。
使用せずに飾っておくだけの場合でも上紙に塗ってある油の変質や乾燥で１０年近く経てば紙が破れやすくなる様です。
雨の日に使用してもお手入れをしっかりしてくだされば、壊すことなく何年も使うことが出来るでしょう。
実用品として使い続けても５年以上使い続けているという話しも聞きます。
私自身の使用している蛇の目傘の場合にも、
雨の都度使用すると言うわけではありませんが、羽二重傘では5年以上使用をしているものがあります。
ただし、紙の色は雨に当たったり日に焼けたりしますので使用している内にだんだん色が褪せてきます。
どうしても色あせたくないと云う場合には、いささか消極的な方法ではありますが、特別なときにのみ使用するという使い方をしてください。
ただ、

傘が壊れてしまいました。修理はしてもらえますか？

ごめんなさい。当店では残念ながら傘の修理受付はしておりません。
理由は幾つかありますが、簡単に云うと、修理をするより新品を買った方が早くて安いという事です。
傘は消耗品です。使用すれば壊れるのは当然なのです。
壊れたり破れたりするほど使用した傘は、全体に弱くなっていますのでその一部を修理してもまた違う部分がすぐに悪くなってくるでしょう。
また、職人さんに修理を依頼しても、新しい傘の製造に忙しい職人さんは、いつ修理に手をつけられるかわかりません。
リサイクルの時代とは云いますが、　こればかりは仕方ありません。
この際ですので、どんどん使って、壊れたら新しくお買い求め頂く (^_^)
どうぞよろしくお願いいたします。